【速報】Panasonic 3Dカメラ&3Dモニターが東京店にやってきた!!【動画あり】
掲載: 2010/5/26 水曜日 カテゴリ: ショップ情報 動画情報

2010年新年早々Panasonicから舞い込んだ世界初の低価格業務用一体型二眼式3DカメラレコーダーAG-3DA1発表のニュースは業界を騒然とさせた。
CES2010、NAB SHOW 2010と海外の展示会では実機の姿を目にすることが出来たのだが、国内で目にすることはなかなか機会が無かった。
今回、発売を目前に控え評価デモ機といえる状態のものが東京店にやってきた。
一体型二眼式3Dカメラレコーダーのその実態は如何なものか、ファーストインプレッションレポートをお届けしたい。
※5/27現在、店頭での展示は行っておりません。
【1】これまでのカメラにはなかったコンバージェンスポイントの調整という作業
カメラの撮影中の基本操作といえば、フォーカス・ズーム・アイリスであったが、3Dの撮影には、「コンバージェンスポイントの調整」という新たな操作が加わる。
これは、立体の基準となる撮像素子からの距離のことで、このコンバージェンスポイントより遠いものは奥まって見え、近いものは飛び出して見えるようになる。
実際にコンバージェンスポイントが異なる撮影を行ってみた。
(以下の動画は3D撮影したデータを重ね合わせて左右のずれの違いを分かりやすく表した2D映像です。)
コンバージェンスポイントを机の奥端に設定した場合
3D環境で視聴した場合は画面から飛び出すように見える
コンバージェンスポイントを机の前端に設定した場合
3D環境で視聴した場合は画面の奥から画面位置までやってくるように見える
コンバージェンスポイントを机の中央に設定した場合
3D環境で視聴した場合は画面の奥からやってきて、途中から飛び出すように見える
※実際にサイド・バイ・サイド方式に変換した動画はこちら。3D対応のモニターでご覧下さい。
このコンバージェンスポイントの調整により、立体視した際にどのように見えるのかが異なってくる。
AG-3DA1では、カメラ本体のダイヤルをアイリス操作と切り替えることで、容易に調整できるようにしている。
カメラのIRIS/CONV.スイッチをCONV.に切り替えダイヤルを回すと、LCD/VF上に「C00~C99」のコンバージェンスポイントが表示される。
このコンバージェンスポイントだが、撮像素子からコンバージェンスポイントまでの距離を表しており、C00でおよそ2.2m、C80でおよそ14m程の距離となる。画面にはC00~C99の表示のみ確認できる。
※5/27訂正:記事初出時、「製品版では、メートル表示も画面表示できるようになる」と記載しておりましたが、現在はまだ検討段階で決定事項ではありませんでしたので記事本文を修正させていただきました。
また、コンバージェンスポイントの設定には注意が必要で、あまりにもコンバージェンスポイントを遠く設定し、被写体が近い場合は、飛び出し量が非常に大きくなり、眼精疲労や二重像知覚(立体と認識できない)など生体的な影響も生じる。3Dの撮影には事前の構成や撮影プランを立てるなどの準備が必要であろう。
参考だが、C00(およそ2.2m)のポイントにコンバージェンスポイントを置いた場合、被写体が撮像素子から1.2m程度より近くなってしまうと、眼精疲労や二重像知覚を引き起こしてしまうと見られている。3Dコンソーシアムなど関連団体のガイドラインの策定が急がれるが、撮影・編集時の急激なコンバージェンスポイントの移動や大幅な飛び出しの乱用は避けるべきであろう。
【2】3D映像の記録・出力方式
AG-3DA1の撮像素子は1/4"MOS×2、記録方式はAVCHDとなっている。では、どうやって両眼の映像をAVCHDで記録するのだろうか。
その答えは、本体背面のSDカードスロットにあった。
要するに右目の動画データと、左目の動画データは、別々にAVCHDのファイルとして記録される。なお、音声については、L側(左目側)のカードにのみ録音され、R側(右目側)のカードには映像のみ記録されるようになる。
これは編集時の利便性を考えたもので、L側・R側の各クリップのタイムコードは連動している。編集時には、L側のカードのみで編集し、3D化する際に、R側の同ポジを充てれば良いという考えによるものだそうだ。
ちなみにカメラ内で行うクリップの削除、カードのフォーマットなどの操作は1回の操作で両方のSDカードに対して実行される。
また、カメラからの3D映像出力だが、AG-3DA1には、右目・左目個別のHD-SDI出力が用意されている。この映像を同社の3Dモニター BT-3DL2550に各々を入力すれば、3D表示が可能となる。
その他にも、AG-3DA1には、HDMI Ver1.4準拠のHDMI端子が設けられている。同社家庭用の 3D VIERAなどでも試聴することが可能だ。
【3】編集と配布
では、3Dで撮影した映像はどのように編集し、配布することが可能なのだろうか。
3Dの編集にはこれまでのカット・エフェクト以外にも、カットポイントの大幅なコンバージェンスポイント移動や意図しない撮影では失敗してしてしまったコンバージェンスポイントの再調整などの工程が必要になる。
コンバージェンスポイントの再調整は、現在のところノンリニア編集ソフトウェアで直接調整できない。一部のノンリニア編集ソフトウェアでは有償のサードパーティ製のプラグインソフトウェア(Macintosh環境ならばStereo 3D Toolboxなど)を使用すればコンバージェンスポイントの調整は可能だが比較的高価だ。
コンバージェンスポイントの再調整を行わなければ、撮影時の解像度のままとは行かないが、ある程度手軽に3D収録のBlu-rayディスクを作成することも可能だ。
3D映像の記録方式には、サイド・バイ・サイドという方式がある。1920×1080の画面内に、横方向に圧縮した左右の映像を両方収録する方式だ。横方向の解像感が落ちてしまうが、人間の視覚では横方向の解像度に関して縦方向の解像度よりも認知が低い為、それほど大きな画質劣化を感じることが無いという。
編集時に両目の画像を960×1080の画像に圧縮し、左側に左目の映像、右側に右目の映像を配置したうえでBlu-ray化する。
これを3D対応モニターで試聴し、モニターの設定をサイド・バイ・サイドに設定すれば、3Dでの試聴が可能になる。
このサイド・バイ・サイド方式は、衛星放送 BS11デジタルの3D放送でも用いられている方式で、現在の放送方式のまま3D映像が伝搬できるため、現在のところ3D放送のスタンダードな方式として利用されている。
※実際にサイド・バイ・サイド方式に変換した動画はこちら。3D対応のモニターでご覧下さい。
【4】カメラ諸元と機能
評価機のため最終仕様ではないのだが、感度に関しては、1/4"MOSの撮像素子2枚ということで、1/3"MOSを使用している同社のAG-HMC155Uなどと比べるとやや暗くなる見込みだ。
また、ズーム倍率についてはこれまでの2Dのカメラと異なり、3D映像の演出性やズームする映像による生体的な影響も考慮され、5倍程度となるようだ。
レンズの焦点距離は、評価機ではあまり引けない印象であったが、この点はメーカーも認識しており、最終的には35mm換算で30mm~40mmの間で最終調整しているとのことだ。
カメラにND光学フィルターは設けられていない。その他オートアイリス、オートフォーカス、手ぶれ補正機能も搭載されていない。これは二眼式3Dカメラであるゆえ、3D映像の作成には左右のカメラで画角やフォーカス、アイリスが一致している必要がある。特に手ぶれ補正はレンズシフトなどの方法で揺れを補完するため、左右の映像が意図せず異なってしまう可能性から省かれている。
ただしフォーカスに関しては、押している間のみオートフォーカスが使用できるPUSH AUTOボタンが用意されている。
カメラの映像調整機能として、同社のP2カメラレコーダー AG-HPX175と同等のシネライクガンマなどのガンマ調整機能を持たせる予定だということだ。
LCD/VFは3D表示ではない。左右のカメラの映像を混合させたMIX表示もしくは、片側ごとの単眼表示となる。単眼表示では画角の確認など撮影中使用し、MIXモードはコンバージェンスポイントの設定に使用する。MIXモードで表示した場合、左右の映像が重なった部分がコンバージェンスポイントとなる。画面の中の意図したポイントをコンバージェンスポイントに設定する場合に有効な表示だ。
今回使用して、3Dカメラの撮影は事前の撮影プランが必須であると感じた。ハンディでの使用やズーム、コンバージェンスポイントなど、2D以上に視聴者の健康被害に留意する必要がある。カット割があって、事前に仕込が出来る映像撮影での使用が中心となるのではないだろうか。
そして、撮影の現場には3D表示のできるモニタが撮影現場に必須だとも感じた。実際に撮影している映像がどれほどの飛び出し量なのか、どれほど試聴に苦痛があるのか、それは実際に3D試聴しない限りわからない。
今回同時にお目見えした 3D LCDビデオモニター BT-3DL2550は現場にも持ち出せる3Dモニターとして3D撮影を強力にアシストしてくれる。
駆動電圧は24Vのため、カメラバッテリー2個を直列接続するなど電源に工夫が必要だが、付属のAC電源のほかの外部電源でも駆動させることができる。
対応する3D映像の入力方式は、LR個別の信号を入力するサイマル方式、走査線ごとに左右の映像を交互に表示させたライン・バイ・ライン、横方向に圧縮した左右の映像を表示させたサイド・バイ・サイドの3種類。
また表示方式は、ライン・バイ・ライン表示となっており、ディスプレイの表面に貼り付けられた3D用光学フィルターを通して付属の円偏向フィルターメガネで左右の映像に分離して試聴することで立体視する仕組みとなっている。
この円偏向フィルターメガネは、3D VIERAのようなアクティブシャッター方式のメガネに比べ、ちらつき感を感じず、多少の傾きでも3D表示を維持でき、コストパフォーマンスにも優れている。
3D映像の撮影は、これまでの記録する映像だけではなく、展示物を遠隔地に立体視させるプレゼンテーション用途にもニーズがあるだろう。撮影・編集の取扱にはこれまでに無い概念や影響に留意する必要はあるが、今回のPanasonicの製品は映像制作の環境に新たなニーズを生むものとなるだろう。
ご注文はこちらから!
- Panasonic AG-3DA1 一体型二眼式3Dカメラレコーダー
- メーカー希望小売価格:¥2,205,000 販売価格:未定
- 世界初!! 一体型二眼式 フルHD 3Dカメラレコーダー
- Panasonic BT-3DL2550 業務用25.5型 3D LCDビデオモニター
- メーカー希望小売価格:¥1,008,000 販売価格:未定
- プロフェッショナルの3D映像制作をサポートするために25.5型フルHD広色域LCDパネルを採用。
※商品の情報は、掲載当時のものとなります。時期によっては、価格が変わっている場合やすでに売切れとなっている場合もございます。あらかじめご了承下さい。
ショップ情報
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