【速報】小型で低価格なHD-SDIスイッチャー、Panasonic AW-HS50がやってきた!【動画あり】
2010年2月Panasonicのリモートカメラ製品群に新たなリモートカメラシステムが発表され、先のNABSHOW 2010では実機が登場し、まもなく発売の予定となっている。レンズ一体型のIPリモートカメラ AW-HE50S/HE50H、カメラコントローラーのAW-RP50、コンパクトスイッチャーAW-HS50の3製品だ。
中でもコンパクトスイッチャーAW-HS50は、SDI 4入力・DVI 1入力の5入力スイッチャーと、リモートカメラのアクセサリとしてだけでなく、HD映像制作全般で使用することができる為、気になっていたユーザーも多かっただろう。
今回、先日の3Dカメラに引き続き、東京店に発売前のコンパクトスイッチャーAW-HS50がやってきたので、早速ファーストリポートをお届けしよう。
また、SDI入力の3・4にはアップコンバーターが内蔵されているので、HD運用の中にSD素材を使用することも可能だ。 ちなみにアップコンによる遅延は1フレーム以下で、ほとんど無いと言って問題ないレベルだという。 Panasonicには、SD時代同様の製品としてAW-SW350というコンパクトスイッチャーがあり、イベント収録などに非常に好評を博した。筆者もAW-SW350のユーザーであり、コンパクトながら基本を押さえた完成度に非常に満足していた。 今回のAW-HS50も同様のコンパクトサイズに、SDI/DVI入出力とよくこのボディにすべてが収まったものだと感心した。ただ、ボタンは従来のようなメカニカルスイッチではなくラバーボタンとなり、T字バーは、スライドフェーダーとなってしまった。収録中の打鍵音を防止するということだが、スイッチングには確実なボタン操作が要求されるため、ここは変更して欲しくなかった。 また、トランジションタイムの設定や、ワイプパターンの選択はオンスクリーンメニューから行うようになっている。入力SOURCEなどの設定は、リハの段階で設定すればよいのだが、ワイプパターンやトランジションタイムは本番中に操作する場合もあり、これらはメニューではなくボタンとして配置して欲しかった。 非常に関心の高い商品だけに言いたい要望が増えるのだが、これほどコンパクトなスイッチャーは他にも無く、小規模イベントの収録には欠かせない商品ではないだろうか。
【1】フレームシンクロナイザー搭載
AW-HS50はFS内蔵式のスイッチャー。外部同期を必要としないので、カメラやプレーヤーとの接続はSDIのケーブル1本で済む。 FS内蔵のため、出力で1フレームの遅延が生じる。PinPやKEYを使用した場合は、それぞれで1フレームの遅延が加算される。【2】入力は5系統、キーアサインは10箇所
一見写真だけをみると、A列/B列にはおのおの5個のボタンがついているため、SDI入力の1~4、DVI入力がそれぞれ割り振られているかと思いがちだが、実はこの5個のボタンは、シフトキーと併用することで、A列/B列にはおのおの10個のSOURCEをアサインできるようになっている。 SDIやDVIの入力のほか、2系統装備されたフレームメモリ、BKGD等をアサインできる。【3】小型ながら、AV-HS400A/450ゆずりの高性能
スイッチャーとしての基本性能はもちろんのことながら、AV-HS400A/450ゆずりの機能が多く装備されている。 モニター1台にPGM、PVW、各SOURCEなどを同時に表示できるマルチビュー機能や、2D・13種の基本ワイプパターンなどが装備されている。 なかでもマルチビュー機能は、AV-HS400A/450にもなかったPGM/PVW列の上下入れ替えが可能になった。これまでのマルチビューでは、PGM/PVW列は画面の上に固定されていたため、大型のPDPディスプレイなどをマルチビューに使用すると、肝心のPGM/PVW列が目線より高くなる場合があった。この点AW-HS50では、上下入れ替えができるため自然な目線位置でPGM/PVW列の映像確認が行える。また、SDI入力の3・4にはアップコンバーターが内蔵されているので、HD運用の中にSD素材を使用することも可能だ。 ちなみにアップコンによる遅延は1フレーム以下で、ほとんど無いと言って問題ないレベルだという。 Panasonicには、SD時代同様の製品としてAW-SW350というコンパクトスイッチャーがあり、イベント収録などに非常に好評を博した。筆者もAW-SW350のユーザーであり、コンパクトながら基本を押さえた完成度に非常に満足していた。 今回のAW-HS50も同様のコンパクトサイズに、SDI/DVI入出力とよくこのボディにすべてが収まったものだと感心した。ただ、ボタンは従来のようなメカニカルスイッチではなくラバーボタンとなり、T字バーは、スライドフェーダーとなってしまった。収録中の打鍵音を防止するということだが、スイッチングには確実なボタン操作が要求されるため、ここは変更して欲しくなかった。 また、トランジションタイムの設定や、ワイプパターンの選択はオンスクリーンメニューから行うようになっている。入力SOURCEなどの設定は、リハの段階で設定すればよいのだが、ワイプパターンやトランジションタイムは本番中に操作する場合もあり、これらはメニューではなくボタンとして配置して欲しかった。 非常に関心の高い商品だけに言いたい要望が増えるのだが、これほどコンパクトなスイッチャーは他にも無く、小規模イベントの収録には欠かせない商品ではないだろうか。
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- Panasonic AW-HS50 コンパクトライブスイッチャー
- メーカー希望小売価格:
¥472,500販売価格:¥369,800(税込) - 小さいながらも高機能、マルチビュー搭載ライブスイッチャー