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6/15 長田勇市撮影監督によるPanasonic AG-AF105テクニカルセミナー 東京店にて開催
6月15日(水)、「長田勇市撮影監督による Panasonic AG-AF105 テクニカルセミナー」を開催いたしました。3月に開催を予定していましたが、東日本大震災の影響により日程を変更しての開催となりました。
映画界にて、撮影監督・脚本・編集・照明と多岐に渡って活躍中の長田勇市撮影監督をゲストにお招きしました。
撮影現場で実際に本格稼働中のPanasonic AG-AF105を傍らに、レンズ選びの重要性や撮影編集におけるマル秘テクニック、撮影現場の裏方秘話など、撮影に携われていらっしゃる方へは非常に興味深い勉強になる講義をしていただきました。
Panasonic AG-AF105の全体紹介&撮影に関する基本基礎知識の講義
まず初めに、パナソニックシステムソリューションズジャパン株式会社 濱田氏より、AG-AF105の仕様や機能、マイクロフォーサーズ規格の魅力の紹介がありました。
実際の撮影で必ず頭に入れておかないといけない理解しておかないといけない、ISO・シャッタースピード・絞り・撮影フレーム・ゲインなどの基礎知識の講義となりました。
長田勇市撮影監督の登場
次は本セミナーのメインイベント!長田勇市撮影監督による講義が行われました!
まずは会場に設営された大型ディスプレイに、撮影監督が実際に撮影された映画が映し出されました。
上映されている映像には何故かスーパーが…そこにはしっかりと使用レンズの型番が!
なんとなんと!今回のセミナーの為に、撮影監督自ら編集した素材をブルーレイディスクに収録されたものでした。
会場の皆さんからは、映し出される映像とスーパーのレンズ型番・焦点距離・F値を観て、「おぉ!SIGMAのレンズで撮ったんだぁ」「NOKTONレンズいいなぁ」「Lumixレンズも優秀だねぇ」といった声がきこえてきました。
【実際に現場で活躍している長田撮影監督お勧めのレンズ群】
焦点距離 | マウント種別 | レンズの明るさ F値/T値 |
絞り羽根数 | |
LUMIX G FISHEYE | 8mm | 4/3(180°) | T3.5 | 7羽 |
LUMIX BROOKAO10420 |
14mm | 4/3(75°) | T2.5 | 7羽 |
LEICA D SUMMILUX KS7LB01070 R |
20mm | 4/3(57°) | F1.7 | 7羽 |
NOKTON 8110744 |
25mm | 4/3(47.3°) | F0.95 | 10羽 |
LEICA D SUMMILUX KS7LB01070 R |
25mm | 4/3(47°) | F1.4 | 7羽 |
COOKE SPEED PANCHRO SER II No.769436 |
32mm | PL(38°) | T2.2 | 12羽 |
NOKTON | 35mm | VM(31.5°) | F1.2 Aspherical | 12羽 |
LEICA DG MACRO-ELMARIT XTOHC001199 |
45mm | 4/3 | F2.8 | 7羽 |
NOKTON | 50mm | VM(24.5°) | F1.1 | 10羽 |
SIGMA EX DG HSM 1021581 |
50mm | 4/3(23.4°) | F1.4 | 9羽 |
NOKTON HELIAR classic |
75mm | VM(16.6°) | F1.8 | 10羽 |
NIKON No.189949 |
85mm | N(14.5°) | F1.4 | 9羽 |
COOKE SPEED PANCHRO SER II No.516706 |
100mm | PL(12.6°) | T2.8 | 16羽 |
AF NIKKOR | 80⇔200mm | N(15.5°⇔ 6.1°) | F2.8 | 9羽 |
ANGENIEUX ZOOM TYPE No.1270071 |
25⇔250mm | PL | T3.9 | 12羽 |
SIGMA DG HSM 1025354 |
135⇔400mm | N(9°⇔ 3.15°) | F4.5-5.6D | 9羽 |
長田撮影監督がセミナー持ち込まれたレンズは、さほど高額なレンズではなく、35mm一眼レフ用(Nikonマウント仕様)のレンズや変換マウントアダプターなどが多数。
MF時代の年季の入った20年程前のNikonニッコールレンズや、コストパフォーマンスに優れたSIGMAレンズ、人間の肉眼よりも明るいF1.0を切るNOKTONレンズなどなど…。
またそれらレンズには細かな焦点距離がレンズに書き込まれプロ意識の高さが垣間見えました。
さぁ実際に Panasonic AG-AF105に様々なレンズを組み合わせて撮ってみよう!
長田撮影監督オリジナルAG-AF105と、デモ機のAG-AF105 3台の合わせて計4台に、皆さんが持参されたレンズを変換マウントアダプタを介して装着されていました。
特にレンズのお持ち込みが多かったのはEOS EFレンズ。Canon EOS 5D MarkII、EOS 7Dユーザーの方がAG-AF105への乗り換えを考えられているみたいですね。
EOSムービーの画質質感に関しては納得をしているが、ビデオ撮影としての使い勝手の良さ(NDフィルター搭載、XLRオーディオ入力対応、長時間録画)を求めると、AG-AF105やPMW-F3に魅力を感じるとのこと。
長田撮影監督曰く、AG-AF105はマイクロフォーサーズセンサーということで35mmセンサーに比べてサイズが1/2程度小型になり、そこへ35mm対応の一眼系交換レンズをマウント変換アダプターを介して装着すると、焦点距離こそは変化する(35mm換算で約2倍テレ側シフト、裏目に望遠としての活用ができるのは魅力)がレンズの中央から得られる光束をマイクロフォーサーズセンサーで受光するので極めて画質は良くなるとのことです。
ハンズオンタイムではAG-AF105実機に触れつつ、参加された方々と長田撮影監督からの技術的意見が飛び交っていました。
現場で活躍する長田撮影監督の講義をきき、実機にお手持ちのレンズを装着してみることで、参加された皆さんにはよりAG-AF105の魅力がお分かりいただけたのではないでしょうか。
今後も今回のように充実した内容で、お役に立てるセミナーを企画して参ります!こんなセミナーをやってほしい!などリクエストがあればどんどんお気軽にご連絡ください。
この度のセミナーにご参加いただきました皆さん、誠にありがとうございました。今後のセミナーにも是非ご期待ください!