2/8~3/14 DITスクール ~ファイルベースワークフロー時代のDIT養成セミナー~ 東京店にて開催
掲載:2012/3/19 月曜日
DIT(デジタル・イメージング・テクニシャン)は、ファイルベースワークフローにおける撮影から編集の段階で技術的な仕事を担当するポジションです。
すでに海外の現場ではしっかりと定着している職種ですが、日本ではまだ認知されていないばかりか、そのポジションのスタッフがいないことでワークフローが混乱するケースも少なくありません。
そんなDITを日本でも定着させるために、システムファイブではDITスクールを開催しました。
講師として、マウントキュー株式会社 山本氏を招聘。山本氏はポストプロでのエディター経験13年の映像エンジニア。
テレビ中継や、まだ課題も多かった初期のマルチメディア制作にも関わり、その後システム設計に7年間従事した後フリーランスに転向。
一貫して映像技術に携わってきた経験から、最近のデジタルワークフローではDITデジタル・イメージング・テクニシャンとしても活躍中です。
今回はより実践的な内容ということで、映像業界で実務を3年程度経験している方やDIT技術を習得して、撮影現場での実務に就きたいエンジニア、制作全般で活用するために技術的な知識を習得したい方を対象に、2月8日から毎週水曜日の全日程6日間、12コマ(1コマ1時間30分)のカリキュラムで構成され、しっかりと時間をかけて技術・知識を習得いただきました。その内容は、以下のリストをご覧下さい!
(1)DITの環境構築
- DITとは。その必要性は?(映像技術、情報技術)
- デジタルワークフロー概要
- 環境構築(Macintosh、各種ソフトウエア)
- ディスプレイ、ビデオモニター、波形モニター
- ディスプレイのキャリブレーション
- コンピュータデバイスとテクノロジー
- NTSC技術の中から必要な知識とは
- DITに必要な情報源(Web、書籍)
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(2)ファイルベースの基礎知識
- コーデックとラッピング
- デジタルワークフロー概要
- 主なコーデックの特徴(解像度、ピクセルアスペクト)
- 動画の圧縮技術
- RGBとYCbCr、クロマサンプリング、ビットデプス
- RAW/Logとどのように向き合うか?
- 主要カメラの特徴(RED ONE、EPIC、ALEXA、EOSなど)
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(3)デジタル画像処理
- 画像演算(RGBとalphaチャンネル)
- トラッキングとスタビライズ
- フィルタ効果(マトリクスの使い方)
- デフォーカス
- ビネット
- ノイズ軽減、ノイズ追加
- インターレース、プログレッシブ
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(4)編集技術
- ノンリニア編集とリニア編集
- ノンデストラクティブ編集とは
- 編集モード(リップル、オーバーライト、インサート)
- EDLフォーマット(BVE、CMX)
- XML/AAFフォーマット
- EDLとXMLの使い分け
- TCキャラクターインポーズの使い方
- 編集後のプレビュークリップの作り方(H.264、WMV)
- FCPとMedia Composerを概観
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(5)カラーコレクション
- DaVinci Resolve LiteはDIT必携のツール
- Resolveの環境構築(Mac版)
- プライマリ・カラーコレクション
- 波形モニターでホワイトバランスの調整
- ヒストグラムでコントラストを調整
- セカンダリ・カラーコレクション
- マスク処理
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(6)DaVinci Resolve Liteの基礎
- 撮影済みクリップの調整(テレシネスタイル)
- CONFIGメニュー
- BROWSEメニュー
- CONFORMメニュー
- COLORメニュー
- トラッキングとスタビライズ
- レンダリング
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(7)オーディオ
- デジタルオーディオとアナログオーディオ
- バランスとアンバランス
- VUメーターとピークメーター
- サンプリング周波数、ビットデプス
- SDIオーディオとAES EBU
- BWFフォーマットの利点
- AUDIO SYNC
- タイムコードの基礎知識(LTC、VITC)
- REC RUN、FREE RUN、REGEN
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(8)コマンドライン
- なぜコマンドラインなのか?
- OS XはUNIX互換の環境
- コマンドラインの基礎
- 基本的な10個のコマンドの使い方
- ネットワークコマンド
- シェルスクリプト概要
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(9)アプリケーションの使い方
- OS Xの再インストール手順
- ディスクユーティリティ
- アクティビティモニター
- コンソール
- FCP7/FCP X
- Avid Media Composer 6
- CinemTools
- Adobe Media Encoder
- Blackmagic Disk Speed Test
- Mactracker
- REDCINE-X など
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(10)実践的ワークフロー解説1
- I型ワークフロー
- 現場での素材バックアップ(トリプルバックアップ)
- コピーとディスクイメージ作成の違い
- DaVinci Resolveでのテレシネスタイルのカラーコレクション
- オンラインメディアの作成(DPX、QuickTime)
- AUDIO SYNC or 音戻し
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(11)実践的ワークフロー解説2
- W型ワークフロー
- オフラインクリップの作成(QT/ProRes、MXF/DNxHD)
- AUDIO SYNC
- エディティング
- DaVinci ResolveへのEDL持ち込み
- コンフォーム
- ヘッドとテールを加えてオンラインメディア作成
- ResolveからXML書き出しオプション
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(12)まとめ
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とにかく内容がぎっしり詰まったDITスクールでしたので、日程の都合で参加したいけど参加できなかった…という皆さんのご意見も多数いただきました。これらのご意見を参考に、次回以降、日程を含めて再開催を鋭意検討中ですのでご期待ください!