昨年11月、ハリウッドの新製品発表で華々しいデビューを飾ったCINEMA EOS SYSTEMのEOS C300。そろそろEOS 5DMarkIIIが出るのではないか…？などと巷で噂が飛び交う中のこの発表には、えっ!?と度肝を抜かれた方も多いのではないでしょうか。
その後に開催されたInterBEE2011でも、実機を一目見ようと沢山の方々がCanonブースへ押しかけ、ますます話題沸騰！
大判センサーカメラにご興味あるユーザーさんにとってはやはり気になるカメラですよね。

そんな皆さんにEOS C300をいち早くご紹介するべく、2012年1月18日と19日の2日間、東京店にてCanon デジタルシネマカメラ EOS C300発売直前セミナーを開催しました！

まずはキヤノンマーケティングジャパン 田中玲子氏より、CINEMA EOS SYSTEM全体の紹介と、EOS C300の仕様説明からスタート。
CINEMA EOS SYSTEMは、EOS 5DMarkIIが発売された翌年の2009年に発足されていたプロジェクトとのこと。
EOS 5DMarkIIの動画撮影の実力が意外に高評価だったことを受け、その画質・感度を取り込みながら如何に映画撮影に適したカメラを世に送り出せるかということで、写真事業部・ムービー事業部の垣根を無くしゼロから開発されたシステムだということです。
CINEMA EOS SYSTEMはその名通り、カメラ本体だけではなくレンズ、収録ワークフローを含めたトータルのシステムのことを指します。

EOS C300で撮影されたショートムービーの上映と低ノイズ高感度を検証タイム

次に、InterBEE2011会場での上映された、EOS C300で実際に撮影されたショートムービーをご覧いただきました。液晶プロジェクターや液晶モニターではどうしても黒味が浮いてしまうので、プラズマディスプレイで上映となりました。

画質はまさに劇場映画クオリティ！EOS C300とCanon EFレンズを組み合わせたスタイルで撮影されており、シネレンズを使用しなくともEFレンズで非常に完成度が高い作品が撮れるんだなと改めて実感しました。

続いては、EOS C300の低ノイズ高感度を検証タイム！
セミナールームを完全遮光し被写体に極僅かな照明を当てISO20000で撮像。
今回は比較ということで同じCanonからはEOS 5DMarkIIがエントリー、他社カメラでは、SONY PMW-F3、NEX-FS100、Panasonic AG-AF105等、大判センサーカメラを代表するビデオカメラとのガチンコ比較となりました。

※撮影記録は全カメラ共通設定（1920×1080/24p、シャッタースピード1/60、ホワイトバランスは4200K、各カメラ最高のISO/GAINで比較）

その結果…さすがはEOS C300！会場からはどよめきが！
レンズは絞り解放F2.8のEF-Lレンズで構成。多少のノイズは現れるもののこの低照度の環境下では優秀。さらに絞り解放F1.2のレンズと組み合わせてみると逆にISOを下げるはめに…レンズの力の凄さを感じました。
EOS 5DMarkIIには、Canon純正EF-LF2.8のレンズを組み合わせ、拡張ISO 25600で比較。気になる結果は…増感による電気ノイズが画面全体に表れており実用性には厳しいという判断。
35mmフルセンサーにも関わらず感度ではEOS C300に軍配が上がりました！その他の大判カメラとの比較でもEOS C300が完全に優勢！この高感度撮影は是非とも皆さんに体験していただきたいです！

新開発CMOSセンサーによる高感度撮影！Canonでは初の試み、CanonLOGによる800％ダイナミックレンジ撮影による豊かな階調表現力！
50Mbpsという高い記録レートでかつカラーサンプリング4:2:2という、まさに放送品質での高画質記録に対応！
低ノイズ技術の恩恵を受けた最高ISO20000での高感度撮影が可能なこと！
EFマウントを採用することにより、現在・過去を通じて豊富なCanon EFマウントレンズを使用可能なこと！
このように、EOS C300の魅力は多すぎて語りつくせません。
他にもCFへの記録を10bit化、もちろんSDI出力からも10bitで取り出せるようになれば100点満点。この点はファームアップに期待ですね。

東京店では既に発売されたEOS C300の実機展示を行っておりますので、是非とも一度ご自身の目でお確かめいただければと思います！