fbpx

【無人機の展示会 in アメリカ】XPONENTIAL 2023に行ってきました!

こんにちは。システムファイブDJI外商部の江崎です。
5/8~5/12、アメリカのデンバーにて開催された「XPONENTIAL 2023」に行って来ました。

XPONENTIALは、無人・自律型システムの発展を担う世界最大の非営利団体AUVSI(国際無人輸送システム協会)が毎年開催する見本市とカンファレンスです。最新の無人機や関連する品々の展示も多く、普段ドローンを販売している私にとって、とても刺激的な見本市でした。

XPONENTIAL 2023 のテーマ

今年の「Keynote」のテーマは「BLUEPRINT FOR AUTONOMY(自動化への下地作り)」。
Keynoteは、毎朝行われるカンファレンスで、著名な方々が登壇して無人機の現状についての話を聞くことが出来ました。

無人機の導入事例では、事件事故に立ち会う事の多い警察や消防などのファーストレスポンダーでドローンの利用が進んでおり、安全面から自動化の必要性があること。ロシア・ウクライナ戦争では民間人が使うドローンも投入され、防衛産業との関りも不可避となっている中、セキュリティの重要性が増していることetc...

普段の販売活動ではあまり考えることの無い視点で、多くの気づきを与えてくれる内容でした。朝のプレゼンを聞いて、その内容を思い浮かべながら各ブースを回って詳しく話を聞き、知見を深めることも出来ました。

セミナー・プレゼンも多数

朝方行われる「Keynote」の他にも、沢山のセミナーやプレゼンテーション、交流会が催されていました。
日本のドローンメーカーも登壇していたので拝聴。宅配における空陸連携したドローンの利用や、スピーカー搭載のドローンで津波の危険を知らせて避難を呼びかける事例の紹介など、ちょっぴり誇らしい気持ちにもなりました。

未来を感じるAIRタクシー構想

2028年のロサンゼルス五輪に向けて構想中の「AIRタクシー」の発表がありました。

日本でも2025年の大阪万博で空飛ぶ車が注目されていますが、AIRタクシーでは進行方向毎に定めた高度に沿って飛行。前方を飛ぶ車を追い越す際は、高度差で追い抜くという構想でした。

人を乗せた車が街中を飛び回るイメージ映像は、まるで未来の光景でしたが、これが数年のうちに実現できるところまで来ているというのだからスゴイ。

ドローンサッカー


小型のドローン自体がボールとなって、リング状のゴールゲートを潜ってポイントを競う競技。
4人1組のチーム対抗戦で、8台のドローンが飛び交います。

相手のゲートを狙う役。自陣のゲート手前で阻止する役。ゲート前に立ち塞がる相手にぶつけて進路を確保する役など、操作技術と戦術を競う内容で、見ていて飽きない面白い競技でした。

各展示ブースにも驚き新商品・サービスが沢山

様々な展示品の中から、当社でも販売しているDJIドローンに関わる展示物を2品紹介します。

「Matrice 300 RTK」に搭載可能な中判センサーカメラ

デンマークの光学機器メーカー「PhaseOne」社が販売する180mの測距計を備えた80mm中判センサーのジンバルカメラです。

Matrice 300 RTK」に取り付け可能で、この機種での最高画質カメラ「Zenmuse P1」のフルサイズセンサーを上回る中判センサーということで注目です。

「Matrice 30」有線給電システム

シンガポールに拠点を置くドローン会社「Volarious」社が展示していた有線給電システムです。「Matrice 30」用に開発されたもので、給電用ワイヤーの長さは最長100メートル。

ピックアップトラックのような車の荷台に積む想定で作り込まれており、車の移動に合わせて機体も自動で追尾。機体は360度どの方向を向いていても、車の動きに合わせて飛ぶそうです。

このような有線給電の仕組みは、現状ではDJI製品には無く、ニッチな需要に応える製品だと感じました。

DJI本社 見学レポートでも触れているように、DJIはサードパーティー開発者との協力を推進していることもあって、関連商品を開発する企業も多く出展していました。今後どんな商品・サービスが出て来るのか、すごく楽しみです。

会場の全容

会場内をMatterportで隈なく撮影しました!バーチャルで場内の様子が分かりますので、ぜひ御覧ください。

Matterport での撮影中、大変多くの方からお声掛け頂き、興味津々の様子でした。グーグルのストリートビューはお馴染みと思いますが、このような仮想空間が手軽に作れるようになっていることは、まだあまり知られていないのでしょうね。AUVSIの事務局の方も、今回の撮影結果が見られるのを大変楽しみにして下さっていました。

システムファイブは、Matterport製品の販売・サポートも手掛けていますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

総括

仕事柄、空撮や測量の用途でドローンを販売する機会が多いのですが、色々な場面で社会実装の段階に入って来ているのだと実感しました。利用が進むにつれて新たな課題も見えて来る一方で、解決の手法も次々と生まれているダイナミズムを感じることが出来ました。こうした業界の動き・潮流を、普段の商談や講習会などの場で、少しでもお伝えしていければ・・と思った次第です。

以上、XPONENTIAL 2023 レポートでした。

上へ戻る
お問合せフォーム