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DJI本社 見学レポート

こんにちは!システムファイブ DJI外商部の楼(ロウ)です。
中国深圳にあるDJIの本社見学会に行って参りました。
今回は日韓の代理店が招待され、日本からは当社も含めて3社、韓国からは5社が参加。
3日に渡って本社・工場見学のほか、現在取り組んでいる事業の説明を受けました。

ドローン市場は、エンタープライズ製品が市場をけん引しています。
コンシューマー製品の取り扱いから始まった代理店の多くが、業務用途へと販路を広げています。
「ドローンメーカーとして認知されているDJIが、センシング技術の向上やアプリケーション開発を通じて、エンタープライズ領域で新たなソリューションを提供するハイテク技術革新企業であると知って欲しい」
そう見学会の目的を語るDJI担当者の言葉が印象的でした。

DJI本社ビル

『スカイシティ』と呼ばれるDJI本社ビル。
象徴的な2つのタワーは、40階建て・44階建て。
中央部が吊り橋の渡り廊下で繋がっています。

本社には約6200人の従業員がいて、開発の拠点となっています。

エントランスに入ると、目の前に屋内庭園が。
来客を歓迎する意が込められた松の木が出迎えてくれます。


庭園の奥はエレベーターホール。
セキュリティーのために端末で行先の階を入力して
指定のエレベータに乗り込む仕組みとなっています。

エレベータ内も各階のボタンは無く、デモの動画が
流れていました。

ビルの中央部の空中庭園とタワーを繋ぐ吊り橋(チョット怖いかも・・)
開放的な空間で、深圳の街並みが一望できます。

本社にはDJIのグッズが買えるコーナーも。
誰でも入れるショップで、Tシャツやバッグ、ブロックで作られたドローンの模型などがありました。


工場(Mavic 3E Enterprise 組み立てライン)

本社の次に案内された場所は「深圳市大疆百旺科技有限公司」というドローンの工場です。
2015年2月に竣工した工場で、3つの建屋で構成され、延べ床面積は74,600m²。
約3200人の従業員がいます。

ここでは「Mavic 3E Enterprise」の製造現場を見学。
ジンバルと機体、それぞれの組み立てラインを案内されました。
当然ながら写真はNG!でした。

ジンバルの組み立て・検証

ジンバルは、ドローン本体とは別のラインで組み立てられています。
検証作業も、各カメラモジュールごとに3つのラインに分けて行っています。
広角、ズーム、赤外線と、それぞれ専任の担当者が、独自開発した検査機器を用いて検証しています。
これらの検証を終えたジンバルは、外観検査の後、機体の組立ラインに移されます。

機体の組み立て・検証

組み立てられた機体は、エージングテスト、照度(光の変化への適応)、レンズの汚れなど、幾つもの検査が行われます。
飛行テストにおいては全自動で、手作業は一切ありません。
機体はQRコードで識別され、離陸から撮影、12m/s(レベル3)の耐風力テストなども自動化され、合否の判定に至るまで人手を介さず行われています。
合格した機体は、ネジの密封 (ユーザーが分解したかどうか分かります)、検証データの削除、汚れ落とし、シール貼り、ペアリングなどの作業を経て製品として出荷されます。
「Mavic 3E Enterprise」の場合、6時間で組み立てから梱包まで終えるそうです。


電力事業での運用事例紹介

中国の電力会社では、大規模にドローンの導入が進んでいます。送電線や太陽光パネル、風力発電機の点検などで、ドローンは今や作業の中核を担っています。
ドローンによる点検は更に進化を続け、作業の自動化やAIによる診断へと進んでいます。

ドローンの運用においては、産業向けソリューション「DJI ドック」を使ったオペレーションの説明がありました。 天候に左右されず、決められた飛行ルートでミッションを遂行。人手を介さずに運用出来るシステムです。

太陽光発電サービスを手掛ける「SNEGRID社」と共同開発したAI診断システムでは、故障個所の診断まで行えます。
点検から診断までを完全自動化する目論見で、以下の3つのレベルの最終段階に向けて開発が進められています。

  1. 人間が点検作業の中心を担い、ドローンをサブとして使っていた1.0バージョン時代。
  2. 現在は、ドローン点検を中心としつつ、人間が補佐する2.0バージョン時代。
  3. 今後は、ドローンが自主的に全自動で点検・診断まで行う3.0バージョン時代へ。

こうした次代のソリューションを実現すべく、DJIはサードパーティー開発者との協力を推進。
DJIはハードウェアを提供し、サードパーティー開発者はユーザーが望む機能を実装する。
サードパーティー開発者、ユーザー、DJIの三方良しのエコシステムで、イノベーションを加速するという話でした。

この他にも色々な取り組みについての紹介があって、驚きの連続で圧倒されました。
「ハイテク技術革新企業だと知って欲しい」という言葉がよく分かりました。
システムファイブも認定代理店として頑張って付いて行きます。

以上、DJI本社 見学レポートでした。

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