【動画あり】DJI Osmo ファーストインプレッションレビュー

【動画あり】DJI Osmo ファーストインプレッションレビュー
OSMO10月9日、ドローンでお馴染みのメーカーDJIより何の前触れもなく発表された4K対応3軸ブラシレスジンバルカメラ「Osmo」(オズモ)。10月7日から10日まで、千葉・幕張メッセで開催された最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015」の同社ブースでも、展示会3日目から展示が行われ、大勢の来場者の注目を集めていました。実際に会場で展示機を見た方も多いのでは無いでしょうか。 これまでDJIが世に送り出してきたPhantomやInspireなど、様々なドローンのジンバルで培われたカメラ・ジンバルの技術がドローンと分離され、地上でも活用できるハンドヘルドジンバルとして登場することとなったOsmo。発表直後から当社にも多数のお問い合わせをいただいています。今回、14日のDJI社発表イベント前にOsmoを数時間だけお借りできたので、ファーストインプレッションレビューとしての情報をお届けしたいと思います。なお今回取り上げたモデルは評価機のため、出荷開始時の製品版とは異なる可能性がありますので予めご了承下さい。

Osmoの特徴とは?

Osmoは、有効1,240万画素の1/2.3型CMOSセンサーを搭載したカメラ「ZENMUSE X3」に、3軸ジンバルを搭載するグリップ部分を合わせたカメラシステムです。映像確認用のモニターは搭載していませんが、Phantomなどの同社製品と同様にアプリ「DJI Go」がインストールされたスマートフォンを装着しOsmoとWi-Fi接続することでモニタリングなどフル機能を利用することができるようになります。外観は以下の様な形です。
OSMO
カメラ部。ソニーハンディカムでお馴染みの1/2.3インチ
Exmor R CMOSセンサーを搭載
OSMO
操作ボタン類。グリップを握った際に親指ですべてコントロールできる配置

OSMO
グリップ部。ホールド感もよく滑りづらい加工が施されている
OSMO

OSMO
スマートフォンホルダーにセットした状態。DJI Goアプリと連携してモニタリングや設定が可能

ファイルフォーマットはMP4/MOV (MPEG-4 AVC/H.264)。記録解像度とフレームレートは、4K(4096×2160)24/25p、4K(3840×2160)24/25/30p、2.7K(2704x1520)24/25/30p、フルHD(1920×1080)24/25/30/48/50/60/120pに対応します。記録メディアはMicro SD(別売)を使用します。 今回少ない時間しかとれませんでしたが、せっかくなのでテスト撮影を実施しました。ちょうど手元にあったiPhone 6s Plusとの4K動画の解像度、画角、防振性能についての比較動画も作成しました。光学手ブレ補正が利いて4Kで撮影が可能なスマホとして話題のiPhone 6s Plusですが、その差は…!?

Osmoで撮影した動画

OsmoとiPhone 6s Plusの比較

※この記事で掲載している動画はYouTubeの再圧縮もありますので厳密な比較はできません。あくまでも参考としてお考え下さい。 Osmoは35mm換算20mmの広角撮影が行なえます(iPhone 6s Plus:35mm換算35mm)。グリップをもった撮影のほか、自転車などへのマウントオプションも用意されていますので、この広角なレンズは様々な場面で非常に使いやすいかと思います。防振性能についてもご覧のとおり、iPhoneもだいぶ光学手ブレ補正が健闘していますが、やはりOSMOのほうがとてもスムーズな映像となっています。今回撮影はジンバル初心者のスタッフにいきなり使ってもらいましたが、このような撮影ができました。4K動画の場合は、特に手ブレが致命的な画質破綻に繋がるケースもありますのでこの強力な手ぶれ補正は非常に魅力的です。また、Osmoは3840×2160/30p記録時のビットレートが約60Mbps。これはGoPro HERO 4 BlackEditionやソニーFDR-AX100のXAVC S 60Mbpsモードと同等です。いわゆるDCI 4K(4096×2160)24/25pにも対応しますので、映画制作用にも親和性が高いです。

使い勝手について

通常の手持ち撮影で走って撮影する場合、非常に厄介な問題となる手ブレ。ステディカムに代表されるスタビライザーを使うという手もありますが、うまく扱えるようになるまでには時間がかかり、カメラの大きさに比例してカメラマンへの負担も非常に大きくなります。 Osmoはハンドル201g本体、カメラとジンバル部221gと非常に軽量。モニターとしてiPhone6s Plusを利用した場合でもトータル撮影時の重量が614gと非常に軽量です。ちなみにGoPro HERO4(約88g)とジンバルNebula 4000 Lite(約800g)の組み合わせが約888g、ソニーの小型4KハンディカムFDR-AX100が付属バッテリー込みで約915gですから、比較するとOsmoの軽量さはひときわ目立つのではないでしょうか。 また、ジンバルは一般的にカメラを搭載した後のセッティングが難しく、正常な動作が行えるまでに時間がかかるケースも多いですが、Osmoは基本的に電源投入後すぐに使えます。感覚としては、箱から出して数分後には完全にセットアップされた状態での撮影が可能でした。 この手軽さで4K映像を簡単に収録できるOsmoはこの秋大ヒットの予感です。金額的には税込み85,000円と、上位モデルの民生用ビデオカメラと同様の価格帯。撮像素子にはソニーハンディカムでお馴染みの1/2.3インチExmor R CMOSセンサーを搭載していますので、このクラスでは納得の画質ではないでしょうか。

充実のオプション類
今回はモーターバイクや自転車のハンドル等に固定する為のマウントキットと延長ポール「エクステンションスティック」もお借りしてみました。こちらもOsmo専用オプションということもあって考えられた設計になっているようです。
OSMO
エクステンションスティック
OSMO
ハンドルマウントキット

カメラヘッドの交換も可能!
Osmoのカメラヘッドは、同社のZenmuseシリーズのカメラヘッドと交換することも可能です。Osmo標準カメラは12.4メガピクセルの有効解像度、1/2.3インチのソニーExmor R CMOSセンサー搭載のX3ですが、撮影シーン、用途にあわせて、レンズ交換可能なマイクロフォーサーズセンサー搭載のZenmuse X5 / X5Rに変更することが可能です。 また、Zenmuse X5 / X5Rは有効解像度16メガピクセルで12.8ストップのダイナミックレンジを持ち、より高画質な撮影を可能とします。さらに、Zenmuse X5Rは、内蔵の512GBのSSDにRAW記録も可能です。お値段はX3同様とは行きませんが、Zenmuse X5(レンズ付き)が税込み296,800円で10月中旬~下旬発売予定、Zenmuse X5(レンズなし)が税込み229,000円で10月中旬~下旬発売、Zenmuse X5Rが税込み743,000円で11月以降発売予定です。

総評

OSMO標準付属のZenmuse X3カメラでも非常に軽量で機動力に優れた撮影が行なえるOsmo。税込み85,000円の安価な構成で撮影しているとは思えない映像を収録できます。カメラヘッド交換にも対応しており、様々な撮影条件に柔軟に対応できるという点においてはGoProなどのウェアラブルカメラでは実現できないことです。「子供の運動会をこのカメラで撮りたかった…」という社内スタッフの声も多数でした(笑)。 今後、同様の製品が他社からも登場してくることも想定されますが、ドローン技術で培ったジンバル品質に一日の長があるDJI製品を大きく超えた製品が出てくるのはまだまだ先かもしれません。GoPro、DJIと昨今の映像業界では海外メーカーから勢いのある製品が多数発売され、プロ映像業界での利用も着実に増え続けていますが、国内メーカーも負けずにこのような製品を世に送り出してほしいと思います。

引続きレビュー継続中!

Osmoのご紹介
電源の入れ方から基本的な動作までをご紹介しています。
Osmoサンプル動画(半蔵門駅出口→PROGEAR半蔵門ショールーム)

DJI OSMOを使って、半蔵門駅1番出口からPROGEAR半蔵門ショールームまでを歩いたり走ったりしてみました。手振れが強力に抑制されている様子がわかります。

Osmoサンプル動画(スローモーション)

DJI OSMOを使って、スローモーション撮影をテストしました。スローモーション撮影時は1080p 120fps(4倍速)になります。

ビットレート実測値サンプル
Osmoの動画ビットレート
4K 30pやフルHD 60pモードでは約60Mbps、スローモーション(4倍速撮影、記録はフルHD 30p)では約12Mbpsとなっています。
(計測は10月18日時点での評価機を元に行っています。発売時点の仕様やファームウェアバージョンによって変わる可能性があります)

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