昨今、映像制作機材におけるテクノロジーの進化により、個人または少人数で作られる作品が爆発的に増えました。一方でRAW、Log撮影やカラーグレーディング、ライブ配信、あるいはVRやHDRなど、映像技術として取り組むべきタスクが細分化され、制作者一人がこなす作業も昔に比べて膨大な量になりました。

そして編集やカット割り、画角など、映像の構成要素を組み立てるための根本的な『映像制作メソッド』が、師匠から弟子へ人づてに伝えられる時代は終わりを迎えました。学校以外でメソッドを習うことは難しく、見よう見まねで自分自身で学ばねばならない時代になってきています。

映像作成メソッドは、どれか一つに集約されるものではなく、教える人の数だけ存在しますが、初心に返り、系統立てられたメソッドを一通り知っておくことで、初めて自分のやり方を客観的に見直すことができます。

ハリウッドをはじめとする海外では、多くの映像学校で最初にメソッドを教えており、それが長年の経験値に基づく体系的な理論になっている点は、日本のそれと異なるところであり、ハリウッドが世界的ヒット作品を生み出し続ける一因になっていることは否めません。

今回は、米ハリウッドで数々のメジャー作品（「リトル・ブッダ」「グラディエーター」「グッド・ウィル・ハンティング」「アメリカンギャングスター」等）の編集に携わり、自らもロサンゼルスで映画制作スクール『ISMP（International School of Motion Pictures）』を設立された、映画編集者の横山 智佐子氏を迎え、ハリウッド式映画編集メソッドのエッセンスとその効果的な活用法を、３時間の枠の中でたっぷりとお伝えします。

• 映像制作のメソッドについて体系的に学びたい方
• ハリウッド式映像編集理論に興味のある方
• ハリウッドの映画制作現場について聞きたい方
• メソッドがどのように実制作に反映されるかを知りたい方

• 講師プロフィール紹介
• 映画の編集とは何か？
• 映画編集者の仕事とは？
• ハリウッドにおける、映画編集者のポジション
• 編集の違いひとつで、作品の出来が大きく変わる？
• ハリウッドメジャー作品における、編集にまつわるエピソード
• 映画編集の基本とは？／映画編集の３大ポイント
• 編集が上達するための方法はあるのか？
• 機材が進化しても変わらない、フィルム時代からの不変の編集メソッド
• 質疑応答

※プログラムの内容は予定です。変更の可能性がございますことを予めご了承ください。