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ホーム > セミナー・イベント情報 > 過去に開催されたセミナー・イベント概要一覧 > デジタルシネマカメラ時代のカラーマネージメントセミナー 4/24開催!

概要

フィルムからデジタルイメージを生成して処理していたDIの時代に比較して、現在はフィルムが現実的になくなり、デジタルカメラが普及したことで、プリプロダクションからポストプロダクションまですべての工程がデジタルで行われています。

DIの時代には、編集室に素材が届いたときにはすでにプロのカラリストの手を経た後で、編集室でRAWデータを扱う必要はありませんでした。デジタルフィルムカメラの時代になると、カメラから出力されたデータがそのままコピーされて編集室に届くことも可能になり、編集・仕上げ・グレーディングのどの工程においても、RAWからの扱いが可能、もしくは必要になってきたのです。では、RAWデータとは何でしょう。LOGとは何でしょう。RAWとLOGは同じ意味でしょうか。

今回のセミナーでは、デジタルシネマカメラ時代のカラーマネジメントに主眼をおいて、AMPAS(Academy of Motion Picture Arts and Sciences : 米映画芸術科学アカデミー)が策定しているACES(Academy Color Encoding Specifications)の理論を学び、実際にどのようにワークフローに落とし込んでいくかを学んで頂きます。

▼以下、アカデミーの科学技術委員会のWebサイトより引用

【ACESの利点】

撮影者にとって

  • オンセット・ルックとその後のカラーコレクションで不確実性の除去
  • オンセットでキャプチャーしたハイライト、シャドウ、カラーの全域をポストプロダクションからマスタリングまでのプロセスで保全できること
  • ビテオモニターに頼るのではなく、目で見て照明を当てることができること
  • これまでのワークフローでは制限されていたクリエイティブな色表現を将来にわたって拡張できること

VFXやポストプロダクションにとって

  • すべてのフィルムからデジタルソースへの画像交換の信頼性と確実性を可能にすること
  • 柔軟なワークフローの設計
  • カスタムルックの維持
  • 異なるカメラも視覚的調和が容易
  • カラリストの作業開始の状態が改善され、次世代のデジタル動画カメラの完全なダイナミックレンジを維持できるようにデザインされていること

講師

川上 一郎 氏
川上 一郎 氏
1970年三菱化学入社。ラボオートメーション、欠陥検査装置などの開発に従事。1999年から計測技術研究所に出向し、企画室長として産学官連携や特許実務を担当し、2000年よりデジタルシネマ研究会に参画。2004年より東京工業大学に出向し、デジタルシネマ標準化プロジェクトで主任研究員を務める。色空間管理用標準動画像CoSMEの技術監修、蒲田のデジタルテストベッド運営を担当。2008年末より情報通信研究機構に勤務し、超臨場感産学官フォーラム推進担当として、海外への広報周知活動および、4K3D等の次世代3D評価画像の配布を担当。2006年より月刊FDIにて“デジタルシネマNow!”と題するテクニカルエッセイを連載執筆中。SMPTEテクニカルコミッティーメンバー。


富士フイルム株式会社 内田 充洋 氏
内田 充洋 氏
1989年に東京工業大学大学院修士課程卒業後、富士写真フイルム株式会社(当時)入社。カラーネガフィルムの商品開発を皮切りに、写ルンです、フィルムカメラ、デジタルカメラなどのコンシューマー向けフォトシステム開発に携わる。その後、デジタル画像技術を応用した新規事業開拓に数年チャレンジした後、画像技術センターに移動し、2009年より米国映画アカデミー、AMPAS主催のACES規格策定に参加。映画フィルムのノウハウ、カラーマネジメント技術を生かして企画立案に多大な貢献を行う。本活動を通して得た業界ニーズを元に、ACES規格準拠のIS-100を商品開発し、2012年10月より国内で販売開始。現在、デジタル映像処理ソリューション開発部門リーダーとして活動中。


株式会社ライトメディア 松井 幸一 氏
松井 幸一 氏
1984年テレビ朝日「CNNデイ・ウォッチ」の番組制作スタッフとしてテレビ業界に足を踏み入れる。その後、株式会社日本ケーブルテレビジョンに入社し、国内初のコンポーネントデジタル編集室の構築に参加。エディターとしてコマーシャル、番組などの編集を経験したのち、1989年クォンテル株式会社に入社。ハイエンドのデジタル・ビデオ・システムに長く関わる。Dominoの時代からデジタルフィルム、その後のデジタル・インターミディエイトの草創期を経験し、デジタルシネマカメラ、ステレオ3D、4K制作など常に最先端の技術を取り扱ってきた。2012年、株式会社ライトメディアを設立、デジタルシネマカメラを中心としたワークフロー構築を中心にコンサルティング業務を展開。


対象者

  • カラーマネージメント、特にACESワークフローに興味があり、取り入れたいと考えている方
  • DIT、カメラマン等、オンセットで色に関わる方
  • カラリスト、 エディター、コンポジター等、ポストプロダクションで色に関わる方

プログラム

  1. ACESワークフローとデジタル・プロダクションにおけるカラーマネジメントを理解するための基礎講座
    ~ハリウッド映画制作に詳しい講師がACESの誕生から現在の状況まで含めて解説
  2. ACESワークフローを実装した富士フイルムIS-100における制作ワークフローの理解
    ~Canon EOS C500とSONY PMW-F55で同一シーンを撮影して、ACESの目的である「異なるカメラで同一の結果」に果敢に挑戦
  3. ACESワークフローを実装したFilmLight Baselight TWOによる実演
    ~グレーディングの世界標準機BaselightによるACESの実装をIS-100で作成した IDT/RRT+ODTにより実演
  4. 質疑応答、個別対応

適宜休憩を挟みながらプログラムを進行する予定です。

日時と会場

◆日時:2013年4月24日(水) 13:00-17:45 受付は15分前より開始します。
定員に達したため、お申込み受付を終了しました。
◆会場:株式会社システムファイブ PROGEAR半蔵門セミナールーム
所在地:
〒102-0093 東京都千代田区平河町1-2-10 平河町第一生命ビル1階
連絡先:
TEL : 03-5212-5100|FAX : 03-5212-5101
E-MAIL : info@system5.jp
営業時間:
月-金曜日 10:00-19:00|定休日 土・日・祝


【お車でお越しのお客様へ】
誠に恐縮ではございますが、専用駐車場のご用意はございません。周辺の有料駐車場情報につきましては以下のページをご参考下さい。 駐車料金はお客様ご負担となりますので予めご了承下さい。
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受講料と定員

受講料:15,000円(税込)
定員:30名様
受講料は事前にお振込をお願い致します。
領収書をご入用の際には事前に宛名、但し書きとともにお申し付けください。セミナー当日にお渡し致します。
申込者のご都合が悪くなった場合、代理出席をお受け致します。
お申し込み後のキャンセルは、原則お受け致しかねます。
主催
株式会社システムファイブ
企画協力
株式会社ライトメディア
富士フイルム株式会社
機材協力
西華デジタルイメージ株式会社
報映産業株式会社
キヤノンマーケティングジャパン株式会社
ソニービジネスソリューション株式会社
Dolby Japan 株式会社
お問い合わせ先
TEL:03-5212-5100 | FAX:03-5212-5101
東京都千代田区平河町1-2-10 平河町第一生命ビル1階
株式会社システムファイブ PROSEMINAR事務局